◆10月の休館について◆
10月は月曜日、火曜日の通常休館に加えて
以下を臨時休館とさせていただきます。
4日(土)、8日(水)、11日(土)、12日(日)、18日(土)
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。
よろしくお願いいたします。
◆文化センター・アリラン特別企画のおしらせ◆
朝鮮「解放1年・分断80年」の歴史が投げかけるもの
2025年は朝鮮の解放から80年となります。第二次世界大戦における日本の敗戦にともない、朝鮮民族は植民地支配から解き放たれました。しかし、続く米ソによる分割占領を経て、1948年には南北に二つの政権が樹立されたまま、今日にいたるまで分断体制が継続しています。また、1950年に勃発した朝鮮戦争はいまだ停戦状態のまま終結していません。
私たちはこのように、2025年を「分断80年」として迎えざるをえなかったことの重みに目を向け、改めて朝鮮民族、ひいては日本を含む東アジアの現代史の課題について考えるための講演会を開催いたします。講師には解放直後の「朝鮮人民共和国」に関する研究やブルース・カミングスの大著『朝鮮戦争の起源』の訳者として知られる、朝鮮現代史研究者の林哲さんを迎え、「朝鮮『解放1年・分断80年』の歴史が投げかけるもの」というテーマで講演をしていただきます。
なぜ「分断80年」だけでなく、「解放1年」に注目するのでしょうか。南北分断は1948年に始まったものと考えられていますが、実際には新たな朝鮮の社会変革をめぐる民衆と米占領軍・旧親日派勢力の対立は1945年にすでに生じていました。そして「解放1年」には人びとの様々な思想や実践、そして連帯の豊かな経験が積み重ねられました。しかし、この歴史は分断体制を作りあげていった暴力によって隠されていきました。この封じ込められた「解放1年」の歴史に改めて光をあてることで、「分断80年」を乗り越える知見を得ることができないか。それがこの講演会を企画した問題意識となります。
解放から80年が経ったにもかかわらず、在日朝鮮人を含む朝鮮民族の悲願であった祖国統一への道は容易に見通せない状況にあります。本講演会が朝鮮の統一と平和に関心を持つ方々の力になることを願っています。
12月13日(土)15:00~(開場14:15~)
♦参加費♦
一般:1,000円
学生/何かしらの困難を抱えている方:600円
♦お申し込み方法♦
以下のURLからログインしてお申し込みください。
https://arirang-speciallecture2025.peatix.com/
【訃報】
文化センター・アリランの創設者である姜徳相先生が長い闘病の末に2021年6月12日に逝去されました。度重なる病気再発にもその都度小康を得てこられたので、回復への一縷の望みを持ちつづけてきた理事・運営委員ともども突然の悲報に接し茫然自失しております。
「時務の研究者」姜徳相先生のご遺志を継ぐことがご冥福を祈ることだと信じ、これからも文化センター・アリランの継続・発展のために精進する所存でいます。
引続き文化センター・アリランの事業に関心をお寄せくださるようお願い申し上げます。
宋連玉(文化センター・アリラン館長)
2012年北海道大学にて、親交の深かった井上勝生さん(同大名誉教授)と
今月の開館日
休館日:月曜日・火曜日
機関誌「アリラン通信」
「アリラン通信」は、文化センター・アリラン開設以来、発行し続けられてきた機関誌です。 会員・友の会会員には無料でお送りしています。