2020年度連続講座 現代韓日・朝日関係の「棘」 日韓基本条約(1965)の歴史的・現在的考察

2020年度連続講座 現代韓日・朝日関係の「棘」 日韓基本条約(1965)の歴史的・現在的考察

第2次安倍政権成立から現在までの8年間で、朝日関係はいうまでもなく韓日関係も急速に悪化しました。最大の原因は、朝鮮人強制連行と日本軍「慰安婦」問題をはじめとする被害者に対する補償と、植民地支配をめぐる歴史認識の問題です。

この間、韓国では2018 年 10 月、大韓民国大法院が韓国人強制動員被害者の訴えを認定し、新日鉄住金(現日本製鉄)に対して賠償を命じる判決を確定させました。これは被害者の声が圧殺され続けてきた戦後補償の歴史のなかで大変画期的なものであり、国際人権法の進展とも歩調の合うものでした。それに対し、日本政府は1965 年の日韓請求権協定 によって「解決済み」だ、「国際法違反」だと韓国政府を批判し、それに乗じるように政治家・官僚による暴言が続き、マスコミと論壇、サブカルチャーやインターネット上の言論もほぼ韓国批判一色となりました。

日本による朝鮮植民地支配の諸犯罪行為に対する賠償は、本当に1965年の日韓基本条約と日韓請求権協定で「解決済み」なのでしょうか。そうでないことは学問的にも政治的にもすでに長く指摘されてきました。にもかかわらず、こうした声は無視され、解決とは程遠い歴史修正主義的な主張ばかりが日本では浸透しつつあります。改めて日韓基本条約・日韓請求権協定をめぐる問題の所在をさまざまな角度から検証することで、日本と朝鮮半島とのあいだに突き刺さった「解決済み」という棘を取り払い、解決の方向性を歴史から真摯に学ぶ機会にできるのではないかと考えます。

2020年度の文化センターアリラン連続講座は、こうした問題意識にたって企画しました。ぜひご参加ください。